水引・しきたり辞典

季節の行事について

12月の行事としきたり

陰暦の月の名称:師走(しわす)
13日:正月はじめ
24日:クリスマス・イブ
25日:クリスマス
30日:晦日
31日:大晦日

正月はじめ

正月はじめ

昔は13日から正月を迎える準備を始めていました。すすを払い、松をとり、おせちを準備してと大晦日までに準備しなければならないことはたくさんあるため、この日から始めていたそうです。
今では、注文をすれば掃除も正月用品もおせちも買うことができるので、それほど早く準備をすることはありません。しかし、この時期から身の回りの整理をする、仕事を一段落させるなど少しずつ用事を済ませておくと良いかもしれません。

クリスマスイブ・クリスマス

クリスマスイブ・クリスマス

日本でも欠かせないイベントとして、クリスマスは浸透しています。ですが、キリスト教に則した行事が行われるというよりかは、日本が独自にその日を楽しむイベントとして発展しています。
祝日ではないので、当日は夜から家族や親せきと過ごす方が多いようです。洋風の食事を並べてケーキを食べる光景は誰もが経験したことある風景ではないでしょうか。
キリスト教に即したクリスマスの過ごし方として、教会に足を運ぶのもいいかもしれません。キリスト教会は信徒でなくともミサに参加できるとこが多いため、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

クリスマス

日本でさらに特徴的なことは、25日のクリスマスには今まで飾られていたイルミネーションなどがすぐに撤去されることです。
これは、正月を迎えるための準備のために、早々に片づけをしなければならないためで、祝い方の違う二つの習慣が合わさった日本独自の光景と言えます。
世界では25日を祝日としたり、その日から祝いの準備を行う国もあるようですから、24日だけを盛大に楽しむ日本のクリスマスは変わったクリスマスといえるでしょう。

晦日

晦日

晦日自体は月末の意をもつもので、「みそか」と書けば三十に近い響きとわかるかと思います。特に12月の晦日は大晦日の前日ということで「小晦日」といいます。この場合、「こつごもり」と読みます。

大晦日

大晦日

先の小晦日と比較すると、一年最後の晦日ということで大晦日となったことに納得できるかと思います。当日は年越しそば・除夜の鐘・初詣と行事がたくさんあり、夜から明朝にかけて起きている方も少なくありません。
大晦日の過ごし方は地域性が色濃く出ているとこもあり、一概にこれをやれば正しいというものはありません。その地に倣ったことをすると良いでしょう。